1.スマホの寒さ対策が必要な4つの理由
冬になると、スマホの調子がいつもと違うと感じた経験がある方も多いでしょう。低温環境はスマホの性能に大きな影響を与えます。寒さが厳しくなる季節に、スマホの寒さ対策が必要な理由は、以下のとおりです。
●理由1|バッテリーの消耗が早くなる
スマホは低温環境にさらされると、バッテリーの消耗が早くなります。KDDIが行った調査によると、25℃の環境ではスマホの電源が落ちるまでに5時間46分を要したのに対して、-20℃の環境ではわずか2時間25分で電源が落ちました(※1)。
低温環境ではバッテリーの内部抵抗が大きくなるため、イオンが移動しづらく、バッテリーの持ちが悪くなります。ただし、快適な環境に行けば、バッテリーの持ちは元通りです。
※1参考:KDDIトビラ「寒い冬はスマホの電池持ちが半分?」
●理由2|電源が入らなくなる
寒い環境でスマホを触っていると、突然電源が切れてしまうことがあります(※2)。スマホに採用されているリチウムイオン電池は、低温環境で早く電圧が低下するのが特徴です。動作するのに必要な電圧を下回れば、保護回路が働いて自動的に電源が切れるのです。
また、冷えているスマホで高負荷な処理を行った場合にも、一時的に電圧が低下して強制シャットダウンするリスクが上がります。電圧が下がると、バッテリー残量に関わらず電源が入らなくなるため、スマホの寒さ対策は欠かせません。
※2参考:Apple サポート「iPhone や iPad が高温または低温になりすぎた場合」
●理由3|充電ができなくなる
冬の寒い環境ではバッテリーの消耗が早くなるため、急いで充電しようにも、充電ランプが点灯せずに充電できない恐れがあります。低温環境ではスマホに採用されるリチウムイオン電池の内部抵抗が大きくなり、出力が低下するため、充電もできなくなるのです(※3)。
スマホを低温のまま充電してしまうと、バッテリーを劣化させる恐れがあるため、スマホ側で充電を抑止しています。
※3参考:au「寒い季節のスマホケア」
●理由4|液晶の画質が落ちる
寒さは、スマホの液晶ディスプレイにも影響を及ぼします。液晶ディスプレイが最も機能するのは、0℃〜約50℃です。0℃以下の低温環境にさらされると、画質が劣化して不鮮明になります(※4)。一般的なスマホは、4℃を下回ると不具合が生じると言われています。
※4参考:WIRED.jp「スマートフォンやガジェットはこうして動かなくなる」
2.スマホに必要な寒さ対策5選
スマホを使用するのに適切な温度は、5℃~35℃です(※3)。低温環境にさらされると、バッテリーの消耗が早くなるだけでなく、強制的に電源が落ちるリスクもあるため、以下のような寒さ対策を実践しましょう。
●温度変化の少ない場所にしまう
カバンやポケットなどの温度変化が少ない場所にしまう方法がおすすめです。ケース・カバーで保護していれば、ある程度の保温効果を得られます。
ハンカチやタオルで包んで保温する場合は、滑り落ちて破損しないように注意してください。寒い屋外で長時間スマホを使用するのは、控えた方がよいでしょう。
●低電力モードに切り替える
低温環境でのバッテリー消耗を最小限に食い止めるためには、低電力モードに切り替えるのがおすすめです。低電力モードをオンにすれば、以下のような機能が制限され、消費電力を抑えられます。
・自動ロック
・ディスプレイの明るさ
・自動ダウンロード
・Appのバックグラウンド更新
・一部のビジュアルエフェクト
Wi-FiやBluetooth、通知など、不要な通信機能は手動でオフにするとよいでしょう。
●画面の明るさを下げる
画面の明るさは、スマホのバッテリー消費に大きく影響する要素です。画面がギリギリ見えるレベルまで明るさを下げられれば、低温環境でのバッテリーの消耗を最小限にできるでしょう。ただし、明るさの自動調整がオンになっている場合は、手動で明るさを下げてもすぐに元に戻ってしまうので注意してください。
●保温性の高いケースに入れる
スマホを低温から守り、バッテリーの消耗を抑えるためには、保温性の高いスマホケースが活躍します。断熱素材が使われたケースは、外部からの冷気の侵入を遮断し、スマホ内部の温度を一定に保つ役割を担います。断熱素材のケースはクッション性が高く、落下時のダメージを軽減してくれるのも魅力です。
●ポータブル電源で充電切れをなくす
予備のバッテリーを持っていれば、たとえ低温環境でスマホのバッテリーが早く消耗したとしても、素早く電力を補充できます。モバイルバッテリーでも緊急時にスマホを充電できますが、スマホと同じリチウムイオン電池が採用されているので、低温環境は弱点です。
モバイルバッテリーよりも大容量のポータブル電源があれば、寒い環境に長期でお出かけする場合も、スマホを使い続けられるでしょう。
スマホの寒さ対策に使用するポータブル電源は、創業から12年間で世界販売台数400万台を突破した実績を誇るJackery(ジャクリ)製品がおすすめです。世界トップクラスの軽量コンパクト設計を誇るので、冬のお出かけで持ち運びの邪魔になりません。
バッテリーには、リン酸鉄リチウムイオン電池が採用されているため、スマホに採用されるリチウムイオン電池よりも低温環境に耐えられます。BMSとNCM制御機能を搭載しており、バッテリーの異常を検知したら充電・放電停止を行います。
3.スマホの誤った寒さ対策とは
手っ取り早くスマホを温めるために、カイロやストーブで温めるのは誤った寒さ対策です。暖房能力の高いカイロやストーブでスマホを温めると、急激な温度変化によってスマホの内部に結露が生じる恐れがあります。
結露はバッテリーの劣化に繋がる要因でもあるので、注意してください。特に冬はカイロをポケットに忍ばせている機会が多くなりますが、誤ってポケットにスマホを入れないようにしましょう。
4.スマホの寒さ対策で活躍!ポータブル電源3選
バッテリーの消耗が早くなる寒冷地において、常にバッテリーを満充電にしておけるアイテムが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、内部に蓄えた大量の電気によって、コンセントが使えない場所でも電化製品を動かせる機器を指します。スマホの寒さ対策におすすめのポータブル電源製品を見ていきましょう。
●Jackery Solar Generator 100 Plus 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 100 Plus 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネルは、容量99Wh、定格出力128WのJackery ポータブル電源 100 Plusと出力40Wのソーラーパネルのセットです。容量99Whなので、飛行機にも持ち込めます。
6つのバッテリー保護機能と耐火性を備えているので、火を使うキャンプや登山の電源にも最適です。折りたたんでタブレットサイズになるソーラーパネルと、わずか1.2kgのポータブル電源なので、持ち歩く距離が長いアウトドアや旅行で重宝します。
●Jackery Solar Generator 240 New 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 240 New 40 Mini ポータブル電源 ソーラーパネルは、容量256Wh、定格出力300WのJackery ポータブル電源 240 Newと40Wのソーラーパネルのセットです。ポータブル電源は約3.6kgと軽量でリュックに入るコンパクト設計を誇り、ソーラーパネルもタブレットサイズに折り畳めるので、持ち運びの邪魔になりません。
デュアルPD max100W対応なので、寒冷地でも2台のスマホを急速充電できます。スマホの充電と併せて電気毛布を使った寒さ対策も行いたい方におすすめです。
●Jackery ポータブル電源 600 Plus
Jackery ポータブル電源 600 Plusは、容量632Wh、定格出力800Wのポータブル電源です。デュアルPD高速充電に対応しているので、2台のスマホを同時に急速充電できます。約7.3kgの軽量コンパクトなボディと中容量を兼ね備えているため、宿泊を伴うアウトドアにおすすめです。
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5.冬のスマホ操作で役立つ便利なグッズ
寒さが厳しくなる冬には、手がかじかんでいたり、手袋をはめていたりで操作がしづらく感じる方も多いでしょう。冬のスマホ操作で役立つ便利なグッズは、以下のとおりです。
●タッチペン
手袋をしたままでもスマホを操作できるアイテムとして、タッチペンが重宝します。手袋越しのタッチでは細かい文字入力や絵を描くのが難しいですが、タッチペンなら正確な操作が可能です。ペン先が細いスタイラスペンであれば、指の代わりになります。
●ストラップ
スマホの落下に備えてストラップを付けておくと安心です。冬は手がかじかんでいたり、手袋を着用していたりするため、スマホを落としやすくなります。地面にスマホを落とすと、画面が割れるだけでなく、雪や雨によって水没するリスクもあります。
●ポータブル電源
大容量の電気供給源であるポータブル電源があれば、バッテリー消費が早くなる冬でも、充電を気にせずスマホを操作できます。スマホの寒さ対策として低電力モードにしたり、明るさを下げたりする必要もありません。
さらに、ポータブル電源は、冬のお出かけにおける以下のような場面でも活躍します。
・電気ストーブや電気毛布を使い、人間の寒さ対策を万全にできる
・電子レンジやケトルを使い、手軽に温かい料理が作れる
・LEDランタンで夜の暗闇を照らせる
・タブレットやイヤホン、パソコンを常にフル充電にしておける
スマホの寒さ対策を万全にして、冬のお出かけを快適に過ごしたい方は、ぜひポータブル電源の導入を検討してみてください。
6.スマホの寒さ対策に関するよくある質問
最後に、スマホの寒さ対策に関するよくある質問を紹介します。スマホのバッテリー消費を抑えるためには、寒さ対策が欠かせません。最悪の場合は、バッテリーの劣化にも繋がるため、正しい寒さ対策を行いましょう。
●スマホの最適な使用温度は?
スマホは、基本的に5℃から35℃の範囲での使用が推奨されています。低温環境でスマホを使用すると、バッテリーの持ちが悪くなるだけでなく、充電できなくなったり、電源が急に落ちたりする事態に見舞われます。
また、スマホを適切な温度に戻そうと、カイロやストーブを使って温めると、結露を起こしてバッテリーの劣化に繋がる恐れがあるため、注意してください。
●寝るときにできるスマホの寒さ対策は?
寒い場所にスマホを放置して就寝すると、朝起きた頃にはスマホの充電が切れている恐れがあります。バッテリーの持ちをよくするためには、寝る前に低電力モードをオンにしておきましょう。
バックグラウンドで動いている処理を消しておけば、電圧の低下による強制シャットダウンや充電されない事態も回避できます。就寝中は、温度変化の少ないカバンの中にしまっておく方法もおすすめです。
●バッテリーの劣化を確認する方法は?
低温環境に長時間スマホをさらしていると、バッテリーの劣化に繋がります。Andoroid端末でバッテリーがどれだけ劣化しているかは、以下の方法で確認しましょう。
1.設定/端末情報を開く
2.バッテリーに関する項目を開く
3.表示されている文言から、バッテリーの劣化具合を確認する
・「バッテリーの能力は良好」:劣化していない
・「バッテリーが劣化している」:劣化している
・「80%以上」:劣化していない
・「80%未満」:劣化が進み始めている
・「60%未満」:劣化が進行し、交換が必要
まとめ
スマホが低温環境にさらされると、バッテリーの消耗が早くなったり、電源が突然切れたりと不具合を生じるため、寒さ対策が重要です。外出時には、温度変化の少ないポケットやカバンに収納しておきましょう。ポータブル電源があれば、常に満充電にしておけます。
この記事で紹介したスマホの寒さ対策をぜひ実践してみてください。
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