コンセントの増設はどう実現する?増設の代わりに使える方法も紹介

コンセントの増設方法

「家電が増えてコンセントが足りない」「近くにコンセントが無い」などの理由で、コンセントを増設したいと思う方もいるのではないでしょうか。なかには「コンセントの増設くらい、DIYで済ませたい」という方もいるでしょう。しかしコンセントの増設は小規模なものであっても、専門の電気工事業者に依頼する必要があります。

コンセントを増設する代わりに電力を確保する方法は、いくつかあります。ポータブル電源の活用は、代表的な方法のひとつです。この記事ではコンセントの増設方法やメリット・デメリットに触れたのち、コンセント増設の代わりに使える方法やおすすめのポータブル電源を紹介します。コンセントの増設を考えている方は、ぜひご一読ください。

コンセントを増設するメリットや必要性

コンセントの増設により、以下のメリットが得られます。日々の生活がより便利になるでしょう。

  • ・コンセントの近くで使いたい家電を使える

  • ・長い延長コードやコードリールを用意する必要がなくなる

  • ・エアコンなど、消費電力が大きい家電専用のコンセントを用意できる

  • ・たこ足配線を解消できる

  • ・屋外でも家電を使うことができ、DIYなどの作業をしやすくなる

家電の数に比べてコンセントの数が少ない場合は、コンセントを増設する必要性があると考える方も多いでしょう。コンセントの増設は、コンセントが少ないことで発生するさまざまな課題を解決できる方法です。

コンセントを増設する2つの方法を紹介!

コンセントを増設する

コンセントを増設する方法は、大きく2つに分かれます。コンセントの種類も含めて確認していきましょう。

●コンセントが無い場所に新設する

コンセントの増設といえば、今までコンセントが無かった場所への新設をイメージする方も多いでしょう。この方法は、大きく2つに分かれます。

  1. ・既存の配線から分岐し、新しいコンセントを設置する

  2. ・分電盤から新しい配線を引き、新しいコンセントにつなげる

既存のコンセントが近くにある場合で、新しいコンセントで大容量の家電を使わない場合は1番を選べます。一方で既存のコンセントが近くにない、エアコンなど大容量の家電を使う場合は2番を選び、専用の回路を設ける必要があります。

●既存のコンセントの差し込み口を増やす

コンセントを増設するもう1つの方法として、既存のコンセントの差し込み口を増やす方法が挙げられます。一例として1口のコンセントを2口や3口に、2口のコンセントを3口に変える方法があります。

より多くの家電を使える一方で、コンセント全体で使えるアンペア数や電力は変わりません。パソコンやスマートフォンなど、消費電力の少ない家電を多く使う場合に適した方法です。

●コンセントにも種類がある

ひとくちにコンセントといっても、取り付ける場所や取り付け方によりいくつかの種類に分かれます。主な種類を、以下に挙げました。

種類

特徴や用途

露出型

壁にコンセントをそのまま設置したもの

埋め込み型

壁の中にコンセントを埋め込んだもの。家庭では一般的

床用コンセント

床に埋め込むタイプのコンセント。床に収納する「プラグ収納型」と、ボタン1つでコンセントが飛び出す「ポップアップ型」がある

防水型

水の浸入を防ぐ工夫がされたコンセント。屋外や水回りで設置される

カバー付き(鍵付き)

勝手に使われないよう、鍵をかけられるコンセント

使う場所や用途にあわせて、適切な種類のコンセントを選ぶとよいでしょう。

なぜ電気工事業者に依頼すべきか?コンセント増設の条件を解説

一般の方がコンセント増設を行う場合は工事費用を支払い、電気工事業者に依頼することになります。法令などの縛りがあるため、「DIYで済ませたい」と思っても難しい場合が多いです。コンセント増設にあたりクリアすべき条件を解説していきましょう。

●法令により、電気工事士の資格が必要

コンセントの増設は、電線の接続し直しが発生します。このため法令により、電気工事士の資格が必要です。資格を持たない方はやる気や技術があってもDIYでは行えず、電気工事業者に依頼しなければなりません。

電線やコンセントへの接続は法令で決められた工具や部材を使い、正しい手順で行わなければなりません。無資格者が接続した電線のなかには、電線の中の「より線」をねじってビニールテープで止めたものも見かけますが、火災の原因となるため危険です。

電気工事士は技能試験により、電線を接続する能力が認定されています。資格を持つ方がコンセントを増設することで、安心して家電を使い続けることが可能です。

●賃貸物件の場合は、貸主(大家)の承認が必要

建物が賃貸物件の場合、独断でコンセント増設を行うことはできません。建物を所有する、貸主(大家)の承諾が必要です。無断で行うとご自身の費用負担が発生するほか、契約違反によるペナルティを受けるおそれがありますからやめましょう。

コンセントを増設するデメリットや注意点

コンセントの増設には、デメリットや注意点もあります。「こんなはずではなかった」と後悔しないためにも、4つの項目を事前に確認しておきましょう。

●費用がかかる

コンセントの増設には、ある程度の費用がかかります。5,500円(税込)から可能という業者もありますが、これは最低料金です。コンセントを1口から2口に交換する、既存のコンセントの隣に設置する場合は安価となりやすいでしょう。

一方で以下の項目に該当する場合は、料金が高くなりやすいことに注意してください。

  • ・設置したい場所の近くに既存のコンセントが無いため、配線が長くなる

  • ・消費電力の大きな家電を使うため、専用のコンセントを用意したい

  • ・屋外にコンセントを設置したい

  • ・人感センサーなどの機能がついたコンセントを取り付け・交換したい

  • ・床下に潜る、天井裏での作業が発生する

多くのケースでは35,000円(税込)以内に収まりますが、屋外にコンセントを増設する場合は7万円以上かかる場合もあります。事前に見積りを取ると安心です。

●工事中は停電する場合がある

コンセントの増設工事を行う際は、停電するケースも多いです。その範囲は、工事内容によって変わります。

屋内配線の変更で済む場合は、該当する安全ブレーカーだけを切れば済みます。自宅の一部で電気が使えなくなりますが、工事中も他のコンセントで家電を使えるでしょう。

一方で消費電力の大きい家電用のコンセントを設置する場合など、新たに回路を設ける場合は分電盤の工事も必要です。自宅全体を停電させるため、ある程度の不便が生じます。使用中の家電は、事前に電源を切っておきましょう。

●壁や天井に穴を空ける場合がある

新たにコンセントを設置する場合、壁に穴を空けることは避けられません。特に埋め込み型コンセントを設置する場合は、コンセントを収納できるだけの穴を空ける必要があります。天井にコンセントを設置する場合は、天井に穴を空けることになるでしょう。

また家屋や配線の状況によっては、配線が通る経路上にも穴を空ける場合があります。電気工事業者であれば高い技術と豊富な経験をもとに、できるだけ家屋のダメージが少ない工事方法を考えてくれるでしょう。この点でも、コンセントの増設は電気工事業者への依頼がおすすめです。

●工事完了まで日数がかかる

コンセント増設は事前に電気工事業者と打ち合わせたうえで、工事日を予約する必要があります。契約の締結手続きも必要となるでしょう。思い立ったときに、1日で増設を済ませることはできません。どうしても工事完了まで日数がかかることは、デメリットの一つに挙げられます。

コンセント増設の代わりに使える3つの方法

コンセント増設の代わりにポータブル電源を使用

さまざまなデメリットがあるコンセントの増設を避け、代わりの方法を探している方も多いのではないでしょうか?コンセント増設の代わりになる方法は、3つあります。それぞれのメリットと注意点を確認し、適した方法を選んでください。

●電源タップや延長コードを使う

電源タップや延長コード、コードリールは、コンセント増設の代わりとして使われる代表的な方法です。コンセントを増設しなくても、使いたい場所で家電を使えます。近年の電源タップには雷サージ対策を行える製品もあるため、落雷に備えられることも魅力です。

一方でこの方法は、ブレーカーのアンペア数や分電盤に変更を加えるわけではありません。使えるコンセントの口数は増えますが、アンペア数やワット数の上限が増えるわけではないことに注意が必要です。

●発電機を使う

大量の電力を要求する機器を一時的に使う場合は、発電機の活用も選択肢に挙げられます。自宅のアンペア数を気にせず、家電を使えることは魅力的です。一方で以下に挙げる、さまざまなデメリットがあることは見逃せません。

  • ・騒音が大きい。夜間は安眠を妨げるため使用しにくい

  • ・一酸化炭素をはじめ、有毒な排気ガスが出る

  • ・燃料として使われるガソリンやLPガスは、取り扱いに注意が必要

  • ・ガソリンの購入には、専用の携行缶を用意する必要がある

このため、自宅のコンセントの代わりという用途では使いにくいケースも多いです。

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●ポータブル電源を使う

ポータブル電源は、コンセント増設の代わりとしておすすめの方法です。活用で得られる4つのメリットを、順に確認していきましょう。

コンパクトで持ち運びやすい。延長コードなしでも好きな場所で家電を使える

ポータブル電源は、持ち運びを前提として作られた製品です。コンパクトで持ち運びやすいため、使いたい場所に持っていけばどこでも家電を使えることは魅力的です。コンセントの増設で対処すると増設した場所しか便利になりませんが、ポータブル電源を使えば家のどこでも便利に使えます。

加えて、以下のメリットも見逃せません。

  • ・ポータブル電源の購入費用は必要だが、工事費用はかからない

  • ・停電せずに対処できる

  • ・家を傷めるリスクが無い

  • ・電源コードや延長コードに足を引っかけるリスクを下げられる

  • ・大容量のポータブル電源を選べば、消費電力が大きい家電専用で使える

ポータブル電源は安全性と利便性を両立できる、優れた対応方法といえるでしょう。

静かで排気ガスも出ない

ポータブル電源は運転音が静かで、排気ガスも出しません。これは発電機による電源供給との大きな違いです。

Jackeryでは「ポータブル電源 2000 Plus」で、約30デシベル以下の静音性を実現しています。これは、深夜の郊外や小さなささやき程度の音です。運転音を気にせず過ごせることは魅力的といえるでしょう。

停電時にも電気を供給できる

停電時にも電気を供給できることは、ポータブル電源を使う大きなメリットの一つです。事前に蓄電しておけば停電が起きても家電を使えるため、生活への影響を小さくできます。

コンセントの増設では、停電時の対処ができません。電力会社から電気の供給が止まると、自宅にあるすべての電源が使えなくなることはデメリットです。

ソーラーパネルで太陽光発電できる

ポータブル電源のなかには、ソーラーパネルで充電できる機種もあります。ご自宅で太陽光発電を行うことで電気料金を節約できるとともに、停電時に電気を得る手段も確保できます。災害への備えを行いながら、SDGsも実現できる方法です。

Jackeryのポータブル電源は、ソーラーパネルによる充電に対応しています。ソーラーパネルや太陽光発電の魅力は、以下の記事でご確認ください。

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コンセント増設の代わりに使えるポータブル電源を紹介

コンセント増設の代わりとして、Jackeryのポータブル電源はおすすめです。Jackery製品を選ぶことで、以下のメリットを得られます。

  • ・コンパクトで大容量。同種の他製品よりも30%程度小さく軽い製品がある

  • ・家庭用電源なら2時間~3時間前後で満充電にでき、高速充電が可能な製品が多い

  • ・ソーラーパネルやシガーソケットで充電可能。停電時にも蓄電でき家電を使える

  • ・充電と家電への給電を同時並行できる「パススルー充電」が可能な製品を選べる

  • ・持ちやすいハンドルがあるため、移動もラクラク。使いたい場所のそばに持ち込める

  • ・ProシリーズやPlusシリーズは5年間の保証で安心

ポータブル電源には家庭用電源の代わりとして、大容量と高い定格出力を求めるケースも少なくありません。このような要望にもこたえられることは、Jackeryの強みです。

Jackeryではさまざまな製品を用意していますが、おすすめの製品は使いみちにより変わります。ここでは4種類の製品を紹介します。どのような方におすすめか確認していきましょう。

●Jackery Solar Generator 2000 Plus

製品名 Jackery Solar Generator 2000 Plus

容量

2042.8Wh(最大12kWhまで拡張可能)

定格出力

3000W/正弦波(最大瞬間出力:6000W)

出力ポート数

ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:25時間

寿命/サイクル数

約4000回サイクル
※4,000回サイクル放充電後も工場出荷時の容量の70%以上をキープできます。

保証期間

5年間

●Jackery Solar Generator 3000 Pro

拡張バッテリーの管理が面倒という方には、Solar Generator 3000 Proもおすすめです。「ポータブル電源 3000 Pro」と、ソーラーパネル「SolarSaga 200W」がセットされている製品です。同クラスの他社製品に比べ、30%コンパクトで軽くなっています。

ポータブル電源 3000 Proの定格出力は3000Wもあり、99%の家電を動かすことが可能。容量も3024Whありますから、ホットプレートやIHクッキングヒーターといった消費電力の大きい家電も2時間程度使えます。重量は29kgありますが、ハンドルとキャスターを使って楽に持ち運び可能。AC100Vのポートは5箇所あり、複数の家電を同時に使えます。

家庭用電源なら2.8時間、SolarSaga 200Wを6枚使うと3時間で満充電にできます。使いたい家電のそばに持っていき、プラグを挿し込めばすぐに使える手軽さは魅力的です。

製品名 Jackery Solar Generator 3000 Pro

容量

3,024Wh

定格出力

3,000W/正弦波(最大瞬間出力:6,000W)

出力ポート数

ACⅹ5、DCⅹ1、USBⅹ4

充電時間

AC充電:2.8時間
ソーラー充電:最速3時間
シガーアダプター:35時間

寿命/サイクル数

2,000回のサイクル数
(2,000回充放電後も初期容量の70%を維持)

保証期間

5年間

●Jackery Solar Generator 1000 Plus

「電池容量は多く欲しいが、一度に使える家電は限られても良い」このような方は、Solar Generator 1000 Plusもおすすめです。「ポータブル電源 1000 Plus」1台に、ソーラーパネル「SolarSaga 100W」1枚をセットしました。

ポータブル電源 1000 Plusの定格出力は、2000Wです。同時に使える暖房機器や調理家電は1台に限られるでしょう。一方で大きな電池容量の確保は可能です。本体の容量は1264Whにとどまりますが、Battery Pack 1000 Plusを3台追加すると5kWhまで拡張できます。貯めた電気で、さまざまな家電を動かせるでしょう。

短時間で満充電にできることも、魅力的な製品です。家庭用電源を使えば、1.7時間で満充電にできます。またSolarSaga 100Wを4枚使うと満充電まで4.5時間かかりますが、SolarSaga 200Wを4枚使うことで2時間に短縮できます。

製品名 Jackery Solar Generator 1000 Plus

容量

1264Wh(5kWhまで拡張可能)

定格出力

2000W/正弦波(最大瞬間出力:4000W)

出力ポート数

ACⅹ3、DCⅹ1、USBⅹ4

満充電時間

AC充電:1.7時間
ソーラー充電:最速2時間
シガーアダプター:7時間

寿命

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用
4000サイクル数(10年以上使える)

保証期間

5年間

●Jackery Solar Generator 300 Plus

消費電力の少ない家電を使う場合は、Solar Generator 300 Plusもおすすめです。なんといっても3.75kgもの軽い本体は魅力的。家のどこにでも、気軽に持ち運べます。定格出力は300W、容量は288Whと少量ですが、パソコンやLEDライト、電気毛布など、出力の小さい家電なら問題なく使えるでしょう。AC100V電源を使うと、2時間で満充電にできます。

Solar Generator 300 Plusはセットされているソーラーパネルにより、以下の2種類に分かれます。

予算が用意できれば、より短い時間で充電できるSolar Generator 300 Plus 100Wを選ぶとよいでしょう。

製品名 Jackery Solar Generator 300 Plus

容量

288Wh

定格出力

300W/正弦波(最大瞬間出力:600W)

出力ポート数

ACⅹ1、DCⅹ1、USBⅹ3

満充電時間

AC充電:2時間
ソーラー充電:最速3.8時間
シガーアダプター:5.5時間

寿命

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー採用
3000サイクル数(10年使える)

保証期間

5年間

コンセント増設の代わりに、手軽に使えるポータブル電源をおすすめ

コンセント増設はすぐに行えず、家屋にもダメージを与えます。「手元で気軽に使える電源が欲しい」「一日数時間使う機器専用の電源が欲しい」という場合は、ポータブル電源を選ぶことで家に傷をつけず、手軽にコンセントが使える電源を追加できます。ソーラーパネルを活用すればランニングコスト無しで電気を蓄電でき、SDGsを実践できるメリットも見逃せません。 

Jackeryでは使いたい家電のニーズに応じて、さまざまなポータブル電源を提供しています。まずはどのような家電を使いたいか、整理しましょう。そのうえで、消費電力と利用時間に合ったポータブル電源を選んでください。


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