1.自家発電とは?注目される2つの理由
●災害に備えられる
災害に電気を備えられることは、自家発電を使う主な理由に挙げられます。電力会社からの送電は、台風や地震、大雪などシビアな気象状況に遭遇すると止まる可能性があるためです。それぞれの例を、以下に挙げました。
災害 |
年月 |
地域 |
事象 |
台風 |
2019年9月 |
千葉県を中心とした関東地方 |
台風15号により広範囲で停電。約94万戸が停電。復旧まで19日間を要した箇所もある |
地震 |
2018年9月 |
北海道全域 |
北海道胆振東部地震により全道でブラックアウト。最大で295万戸が停電。ほとんどの地域は2日程度で電源供給が再開される |
大雪 |
2005年12月 |
新潟県 |
暴風雪と塩雪害により、最大で65万戸が停電。停電から31時間後に全面復旧 |
日々の生活において、電気はなくてはならない存在です。とりわけ情報化が進んだ現代では、電源が断たれると情報へのアクセス手段も大きく制限されます。公共施設や避難所などで充電したいと思っても、充電したい方は多数いるためコンセントはなかなか空きません。
このようなときに、家庭用の自家発電機があれば便利です。地震などの災害による停電時でも、ソーラーパネルやそのほか自家発電装置で作った電気を使い、スマートフォンの充電や家電を動かせます。生活に必要な一部の電化製品もつないで使えるため、多少なりとも日常に近い生活を取り戻せることは強みです。
●電気代を節約できる
自家発電が注目されているもう1つの理由は、電気代の高騰問題です。2022年から2023年にかけて、各電力会社は電気料金の値上げを実施、または計画しています。
太陽光や風力などの燃料を使わない自家発電装置で発電した電気を家電や電子機器などの給電に使うことで、電力会社から購入する電力が減ります。月々の電気代を抑えられます。
太陽光や風力などのタイプの自家発電機は、活用すればするほどお得です。高くなり続ける電気代へ対策したいなら自家発電機はおすすめです。
2.自家発電を行う7つの方法を徹底解説
自家発電といえば、太陽光発電を真っ先に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。自家発電には太陽光発電を含め、以下8種類があります。
- ・屋根にソーラーパネルを設置した太陽光発電
- ・持ち運び型ソーラーパネルとポータブル電源をセットにした太陽光自家発電
- ・ガス発電器
- ・ガソリン発電機
- ・風力発電
- ・燃料電池
- ・手動式発電
- ・ガスタービン発電、蒸気タービン発電
発電量や導入コストは種類によって異なるので、家庭に導入する種類を選ぶための判断材料にしてください。
自家発電方法①:屋根にソーラーパネルを設けて太陽光自家発電を行う
自宅やカーポートの屋根にソーラーパネルを設けて太陽光自家発電を行い、作られた電気を使う方法です。戸建てが並ぶ街を歩いていると、屋根に黒くて四角いものがついている家を見かけますが、これがソーラーパネルです。
●メリット
発電量が大きいことは、この方法のメリットに挙げられます。東京電力エナジーパートナーでは、住宅用太陽光発電による1日の発電量が8.2~13.7kWhであることを示しています。1カ月では246~411kWhとなり、春や秋であればソーラーパネルと蓄電池だけで十分かもしれません。
もし自宅で電気を使い切れない場合は、電力会社に電気を売ることも可能です。多く発電すれば家計が楽になることは、嬉しいメリットといえるでしょう。
●デメリット
ソーラーパネルは、太陽光がないと発電できません。雨の日や雪の日、日照時間が短い季節は、発電量が大きく落ち込みます。特に電力の需要が増える冬季の発電量が少ないことは、デメリットとなるでしょう。
また住宅の屋根に設置するソーラーパネルは、多額の初期費用やランニングコストがかかるケースも少なくありません。初期費用は、100万円を超える場合もあります。設置後も4年ごとの点検に約3万円、15年~20年経過するとパワーコンディショナーの交換に20万円といった、追加の費用がかかります。
自家発電方法②:持ち運び型ソーラーパネルで自家発電した電気を蓄電池に貯める
ソーラーパネルが折り畳みで持ち運べる、且つ設置工事不要で、ベランダや庭に広げるだけで太陽光発電できるのは、この方法の特徴です。通常、持ち運び型ソーラーパネルを蓄電用のポータブル電源とセットで用意することが多いです。
ポータブル電源ソーラーパネル|Jackery Solar Generator
●メリット
設置工事不要で、庭やベランダに広げるだけで太陽光発電できます。工事費用やメンテナンス費用も発生しません。マンションや一般家庭でも導入しやすいです。
日当たりの良い場所は、時々刻々と変化します。持ち運び型ソーラーパネルなら移動が簡単ですから、最も日当たりの良い場所を選んで自由に設置でき、多くの発電量が期待できます。大きさの割に軽くて薄いこと、比較的静かなこともメリットといえるでしょう。
発電した電気はポータブル電源に蓄電できるので、自宅での消費はもちろん、キャンプなど外出先に持ち出すことも可能です。貯めた電気の使い道は自由自在です。
●デメリット
持ち運び型ソーラーパネルでの自家発電は、貯められる電気の量に限りがあります。容量が2000whのポータブル電源の場合、真夏にエアコンを使う、冬に暖房器具をフル活用するといった使い方には適していません。しかしながら、その他消費電力が比較的に小さい家電であれば、問題なく長時間に稼働できます。
一方でスマートフォンの充電やノートパソコンの利用には、十分対応できるでしょう。晴れた春や秋の日は冷暖房で電気を使わずに済むため、昼間は持ち運び型ソーラーパネルで充電し、夜はポータブル電源で電気をまかなうことで電気代の節約にもなります。
自家発電方法③:ガス発電機を利用
ガス発電機はその名のとおり、ガスボンベなどの燃料を使って発電するタイプの自家発電機です。燃料さえあればいつでも発電できるので、災害時には特に役立ちます。ただし下記3点が大きなデメリットです。
・燃料コストが高い
・出力が小さめ
・排気ガスが出る
ガス発電機はガスボンベ1本で最大2時間程度しか発電できません。長時間使用する場合、かかる金額は大きくなってしまうでしょう。また多くの製品の出力が小さめで、電子レンジなどの商品電力が大きい家電は使えない場合があります。同じく燃料を使用するタイプで、出力が大きいほうが良いならガソリン発電機がおすすめです。
自家発電方法④:ガソリン発電機を利用
ガス発電機よりも大きな出力で発電できる自家発電機がガソリン発電機です。大半のモデルは1,000W以上の出力を備えており、自宅で使っているほとんどの家電を動かせます。
●メリット
天候や昼夜に関わらず、燃料さえあれば発電し続けられるので、長引く災害時に活躍するでしょう。
また蓄電池の場合、寒冷地では性能を十分に発揮できない場合がありますが、発電機の場合は低温でも問題なく使えます。
●デメリット
ガソリン発電機には、以下に挙げるさまざまなデメリットがあります。
- ・動作時の音が大きい(60~85デシベル)
- ・燃料は可燃性であり、取り扱いに注意が必要
- ・一酸化炭素が出るため、屋外の風通しが良い場所でないと使えない
- ・月1回の試運転が必要
人がうるさいと感じる音やセミの鳴き声は、70デシベル以上といわれています。ガソリン発電機を動かすと大きな音が継続するため、近隣の迷惑になるかもしれません。
また、ガソリンを燃焼して発電する性質上、大量の一酸化炭素が排出されます。室内で使用すると一酸化炭素中毒のリスクがあるため、屋外で使用しなければなりません。隣の家との間隔が狭い場合は別の自家発電機を検討したほうがいいでしょう。
関連人気記事:【徹底比較】発電機VSポータブル電源
自家発電方法⑤:燃料電池を使用する
燃料電池は水素と酸素を原料にして、電気をつくる装置です。家庭用の燃料電池は「エネファーム」と呼ばれ、都市ガスやLPガスを原料にして電気をつくります。
●メリット
燃料電池には、3つのメリットがあります。
- ・二酸化炭素などの排気ガスを減らせる
- ・発生した熱は温水として貯められ、エネルギーを無駄なく使える
- ・停電時でも、ガスと水道が供給されていれば発電を継続できる
燃料電池の燃料は水素と酸素、発生するものは水と熱、電気です。一酸化炭素など有害な物質は発生しません。また燃料電池により、電気と温水を両方取り出せます。このことから、クリーンなエネルギーとして扱われています。また発電中に停電が発生しても、ガスと水道があれば発電を続けられることも強みです。
●デメリット
燃料電池は環境にもやさしく良いことずくめのようですが、以下に挙げるデメリットは見逃せません。
- ・発電量は700Wまで
- ・温水を使わない季節は発電量が少なくなりがち
- ・初期コストが高額
家庭用燃料電池の発電量は、700Wまでとなっています。これ以上の電気を使いたい場合は、電力会社の電気を使うことになります。また水温が高い場合や温水の使用量が少ない場合は、発電量も少なくなりがちです。加えて家庭用燃料電池の初期費用が150万円~200万円と高額であることも注意しておきたいポイントです。
自家発電方法⑥:風力発電機
風の力でブレードと呼ばれる羽状の部品を回し、中の発電機を回して電力を生み出す風力発電機も自家発電機の一種です。
太陽光発電と同様に再生可能エネルギーの一つで、エネルギーが枯渇する心配はいりません。昼夜問わず発電できるので、風が吹いてさえいれば発電し続けられます。
地上15m以下、20kW以下の風力発電装置は家庭に設置することも可能です。2 m/s~3m/s程度の弱い風でも発電できる小型の風力発電装置も発売されています。
とはいえ現状では設置費用を回収できるほどの発電量には期待できず、あまりメリットのない自家発電方法といわれています。数万円程度から導入できるものもあるので、敷地に余裕があり災害対策を優先したいなら導入を検討してみても良いでしょう。
自家発電方法⑦:手動式発電機
最後に紹介するのは、手回し式・ペダル式などの手動式発電機です。手動式発電機はガソリンなどの燃料はもちろん、光や風などの再生可能エネルギーを必要としません。人力で回した分だけ発電できるため、災害時にスマホの充電をしたいシーンなどで活躍します。ただしどんなに頑張っても大きな出力とはならず、冷蔵庫や炊飯器などの家電を動かすには他の自家発電機が必要です。
その他発電方法:ガスタービン発電、蒸気タービン発電
ガスタービン発電は軽油や灯油、天然ガスなどを燃やした燃料ガスでタービンを回し、発電する方法です。身近な例では、飛行機のジェットエンジンにガスタービン発電が使われています。
小型で高出力な上に、エンジンとしては構造が単純であるのが魅力です。主に大型機械の動力源になっており、家庭向けの発電方法ではありません。
蒸気が持つ熱エネルギーを羽根車の回転エネルギーに変換して、電気を生み出す方法は蒸気タービン発電です。発電所や工場では、化石燃料や廃棄物を燃料としてボイラーで高温高圧の蒸気を発生させています。
大型船舶のエンジンや石油化学プラントのポンプなどに使用されています。家庭向きではないものの、発電所では発電機の駆動用として活躍しているのが蒸気タービンです。
3.自家発電に一番おすすめの方法は?その理由は?
自家発電には、持ち運び型ソーラーパネルとポータブル電源のセットが一番おすすめです。ここからは家庭用の自家発電機としてポータブル電源・ソーラーパネルを活用する4つのメリットを解説していきましょう。
①持ち運びできていつでもどこでも使える
ポータブル電源ソーラーパネルは、設置工事不要のため、マンションのベランダや自宅の庭などどこでも自家発電できることが強みです。午前と午後で置き場所を変え、常に日当たりの良い場所で発電できます。
コンパクトで持ち運びやすいので、自宅に限らずキャンプ場や車中泊先などアウトドアで太陽光発電して屋外の電源確保でも活躍します。
一方、据付型のソーラーパネルや燃料電池には、このような便利さはありません。また発電機は持ち運び可能ですが、音が大きく排気ガスも出るためどこでも使えるわけではありません。
②比較的少ない費用で便利さを実感できる
持ち運び型ソーラーパネルはポータブル電源とセットで購入しても、比較的安価で済むこともメリットに挙げられます。Jackery製品の場合、10万円~30万円程度の投資で自家発電を始められることが魅力です。
さらに、設置工事がいらなく、複雑なメンテナンスも不要のため、太陽光発電機本体の購入料金以外に、導入費用や工事費用などは発生しません。
一方で据付型のソーラーパネルや燃料電池は、100万円以上の初期費用がかかる場合も珍しくありません。また、定期的に専門業者にメンテナンスを行ってもらう必要もありますので、高いメンテナンス費用がかかります。
③工事なしですぐに使い始められる
工事の必要がなくすぐに使い始められることも、持ち運び型ソーラーパネルのメリットに挙げられます。自宅に届いた日が晴れた日の朝ならば届きしだい充電を開始して、夜には貯めた電気を使うことも可能です。
一方で据え置き型のソーラーパネルや燃料電池は工事が必要ですから、発電開始までには日数がかかってしまいます。
④有毒ガスがなく、静かで廃棄もしやすい
有毒ガスが出ないことも、ポータブル電源ソーラーパネルが持つ見逃せないメリットです。ガソリン発電機などとは異なり、ポータブル電源は排気ガスが発生しないので室内でも使えます。軽量でコンパクトなため設置場所にも困りません。
発電機や蓄電池は大きな音が出るため近隣住民との騒音トラブルが起きがちですが、ポータブル電源ソーラーパネルはほとんど音が出ません。
たとえば「Jackery ポータブル電源 2000 Plus」の静音レベルは約30dB以下。住宅地で騒音ととらえられるリスクがほぼない騒音レベルです。場所を気にせず、トラブルの心配もなく自由に使えるでしょう。
さらに、不要になった際も、Jackery製品ならばJackeryに連絡することで無料で回収してもらえます。
これに対して発電機は、発電時に有毒な一酸化炭素が発生します。また据付型ソーラーパネルや燃料電池は、廃棄する際に費用がかかります。
4.家庭用におすすめの自家発電機5選
ここまでの記事を見て、「私も自家発電を始めてみたい」と思った方もいるのではないでしょうか?自家発電を始めたいなら、ポータブル電源&ソーラーパネルのセット品「Jackery Solar Generator」をおすすめします。
「Jackery Solar Generator」は、業界トップクラスのエネルギー変換効率(最大25%)を誇る折り畳みソーラーパネルと、大容量でありながら業界トップクラスの軽量とコンパクトを実現できたポータブル電源をセットにしたソーラー発電機です。
ここからは「Jackery Solar Generator」シリーズから、家庭用自家発電機としておすすめの太陽光発電機を5種ピックアップして紹介します。
●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット
●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セットは、定格出力3000W・超大容量2042WhのJackery ポータブル電源 2000 PlusとJackery SolarSaga 200のセットです。4人以上の家族で、エアコンや電子レンジなどの高出力家電を同時に使用したい方におすすめです。
●Jackery Solar Generator 1000 New 200W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 1000 New 200W ポータブル電源 ソーラーパネルは、定格出力1500W・大容量1070WhのJackery ポータブル電源 1000 NewとJackery SolarSaga 200のセットです。1泊2日のキャンプや車中泊、3人家族の防災グッズに最適な自家発電機です。
●Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 1000 Plus ポータブル電源 セットは、定格出力2000W・大容量1264WhのJackery ポータブル電源 1000 PlusとJackery SolarSaga 100Wのセットです。バッテリーの拡張ができるので、2~3人家庭の防災や車中泊で連泊する方にも最適です。
●Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Prime ポータブル電源 セット
Jackery Solar Generator 600 Plus 100 Prime ポータブル電源 セットは、定格出力800W・中容量632WhのJackery ポータブル電源 600 Plusと車の屋根やヨットに設置できるソーラーパネルJackery SolarSaga 100 Prime のセットです。長距離の車旅行や夫婦家族の防災におすすめのソーラー発電機です。
●Jackery Solar Generator 240 New 100W ポータブル電源 ソーラーパネル
Jackery Solar Generator 240 New 100Wポータブル電源 ソーラーパネルは、定格出力300W・容量256Whのポータブル電源 240 NewとJackery SolarSaga 100Wのセットです。一人暮らしの防災や、アウトドアでスマホを充電したり扇風機・電気毛布を稼働したりする用途で活躍します。
まとめ:Solar Generatorの活用で自家発電が簡単・便利・安全に始められる
自家発電機があれば電気代の節約や災害対策ができます。太陽光発電なら売電収入を得ることも可能です。自然環境に影響されない自家発電方法が良いなら、燃料式のガス・ガソリン式発電機もひとつの選択肢でしょう。
設置工事なしで手軽に導入できて騒音トラブルにも悩まされないJackery Solar Genaratorは家庭防災用の自家発電機として最適です。太陽光さえあれば、どこでも発電できる便利さが魅力です。有毒な物質やガスも出ず、室内でも安全に使用できることもおすすめするポイントに挙げられます。初期投資額を抑えられることも魅力です。
自家発電を始めたいとお考えの方は、この機会に簡単・便利・安全なJackery Solar Generatorをご検討ください。
コメント