1.ポータブル電源の「2000W」が容量か出力かでスペックは全然違う!
ポータブル電源の主なスペックを決めるのは「容量(Wh)」と「出力(W)」の2つです。
● 容量(Wh):家電が使える時間を決める
● 出力(W):家電を動かすパワーを決める
ポータブル電源2000Wといっても、出力より容量をイメージしている方も多いのではないでしょうか。
例えば消費電力1,500Wの電子レンジを動かしたいと思ったとき、出力2,000Wのポータブル電源なら余裕で動きます。しかし、仮に容量が1,500Whしかなければ、1時間しか電子レンジを動かせません。そのため、一概に2000Wのポータブル電源といっても、出力と容量の両方をチェックして選ぶのがポイントです。
ちなみに一般的な出力2,000Wのポータブル電源は、1,500~3,000Wh程度の容量をもちます。電子レンジやエアコンなどの家電が動かせて、かつスマホを100回以上充電できるのが、このクラスのポータブル電源の魅力。防災からアウトドアまで大活躍するでしょう。
2.ポータブル電源の2000Wで使える家電一覧
カテゴリー |
電化製品 |
消費電力(W)の目安 |
電子機器 |
スマートフォン |
5~20 |
|
タブレット |
10~50 |
|
ノートパソコン |
30~100 |
|
デスクトップPC |
150~400 |
|
液晶テレビ(32インチ) |
50~100 |
|
液晶テレビ(50インチ) |
100~300 |
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ゲーム機 |
70~200 |
生活家電 |
LED照明 |
5~20 |
|
扇風機 |
30~50 |
|
空気清浄機 |
50~80 |
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冷蔵庫 |
150~600 |
|
掃除機 |
500~1200 |
|
ドライヤー |
800~1500 |
|
エアコン(6~8畳) |
600~1400 |
調理家電 |
電気ケトル |
800~1300 |
|
電子レンジ |
800~1500 |
|
炊飯器 |
600~1200 |
|
ホットプレート |
900~1500 |
|
トースター |
800~1300 |
|
コーヒーメーカー |
600~1000 |
電動工具 |
電動ドリル |
400~1000 |
|
電動のこぎり |
700~1200 |
|
高圧洗浄機 |
800~1600 |
|
小型溶接機 |
1500~2000 |
2000W出力のポータブル電源があれば、ほとんどの一般的な家電製品を問題なく使用できます。たとえば災害時には、エアコンを稼働させて熱中症や寒さ対策ができるほか、電子レンジや炊飯器で温かい食事を作ることが可能。キャンプでは、パワーの強いのホットプレートを使った費を使わない安全なBBQもできます。電動工具など、消費電力が大きい機器も余裕で対応可能です。
3.容量が2000Whのポータブル電源は家電を何時間使える?
容量2000Whのポータブル電源があれば、さまざまな家電を長時間使用することができます。稼働時間を計算する際には、以下の簡単な計算式を使いましょう。
● 稼働時間(時間) = ポータブル電源の容量(Wh) ÷ 家電の消費電力(W) × 変換効率(約0.85)
例えば、消費電力が500Wの電気ヒーターを使う場合、2000Whのポータブル電源では約3.4時間(2000 ÷ 500 × 0.85)使用できる計算になります。変換効率はポータブル電源により異なりますが、一般的には80~90%程度です。よく目安として「0.85」が用いられます。
以下に、容量2000Whのポータブル電源の家電稼働時間の目安としてJackeryポータブル電源2000New(容量:2042Wh)の稼働時間をまとめました。
電化製品 |
消費電力(W)の目安 |
使える時間 |
スマホ(IPHONE 13) |
29W/3227mAh |
80回 |
タブレット(IPAD AIR2) |
12W max/7340mAh |
45回 |
ノートPC(Macbook Pro13'') |
80w/63.5WH |
24回 |
デスクトップPC |
100-200W |
12時間 |
液晶テレビ(32インチ) |
60W |
25時間 |
PSPゲーム機(NINTENDO SWITCH) |
18W max |
6.5回 |
LEDライト |
AC 5W |
155時間 |
家庭用冷蔵庫(172リットル) |
15W-520W |
3.2時間/72時間 |
エアコン |
900W |
2時間 |
電気ケトル |
850W |
2時間 |
電子レンジ |
960W-1160W |
1.5時間 |
炊飯器 |
530W |
3.2時間 |
トースター(Nostalgia) |
650w |
2.5時間 |
コーヒーメーカー |
1500W |
1.2時間 |
電動ドリル |
400W-800W |
4時間 |
電動のこぎり |
600-900W |
2.5時間 |
高圧洗浄機 |
1400W |
1.5時間 |
なお、実際の使用では、複数の家電を同時に接続することが多いでしょう。例えば、100Wのテレビと60Wの冷蔵庫を同時に使用すると、合計消費電力は160W。稼働時間は約10.6時間(2000 ÷ 160 × 0.85)に減ります。使用する家電の組み合わせから、使用時間計算してポータブル電源を選ぶと良いでしょう。
4.2000Wh以上の大容量ポータブル電源おすすめ4選
2000Wh以上の大容量ポータブル電源を選ぶなら、世界累計販売数500万台以上の実績を持つJackery(ジャクリ)がおすすめです。Jackeryは2012年の創業以来、ポータブル電源のパイオニアとして業界をリードしてきました。 厳格な安全基準である「UL認証」を取得するなど、安全性への取り組みも徹底しています。
さらに、独自技術により「使いやすさ」「コンパクトさ」に徹底的にこだわり、ユーザー目線で迷わず活用できる操作性の高さも魅力です。ここでは、2000Wh以上の大容量ポータブル電源おすすめを紹介します。予算や使い方に合った1台を選んでみてください。
●Jackeryポータブル電源2000New|市販2,000Whクラスで最軽量・最小
最新の「リン酸鉄リチウムイオン電池」をバッテリーに採用し、4000サイクル(10年以上)の長寿命を実現した1台です。一方で震度7の地震にも耐えられる耐久性をしっかりとキープしています。
「急速充電モード」なら最短1.7時間で充電でき、キャンプ前のあわただしい準備や台風接近中の備えにも安心。容量の大きさや持ち運びやすさから、3~4人程度のキャンプや子どものいるご家庭の防災用にフィットします。
容量 |
2,042Wh |
定格出力 |
2,200W |
充放電サイクル数 |
4,000回充放電した後も出荷時70%の残量を維持できる。 |
サイズ&重さ |
約33.5×26.4×29.2 cm (約17.9 kg) |
出力ポート数 |
ACポート:3つ、USB-A:1つ(最大18W)、USB-C:2つ(最大100W)、DC×1つ |
充電速度 |
ACコンセント:最速1.7時間(緊急充電モード) 車シガーソケット充電:24時間 |
・Jackeryポータブル電源3000New|市販3000Whクラスで最軽量
圧倒的な高性能ながら、同クラスの他社ポータブル電源平均と比べてサイズは47%、重さは約43%カットした1台。大家族や企業団体向けの非常用電源や本格的なアウトドア、小規模イベントの電源として最適なポータブル電源です。
容量 |
3,072Wh |
定格出力 |
3,000W(瞬間最大6,000W) |
充放電サイクル数 |
4,000回充放電した後も出荷時70%の残量を維持できる。 |
サイズ&重さ |
約41.6×32.5×30.5 cm (約27 kg) |
出力ポート数 |
ACポート:4つ、USB-A:2つ(最大18W)、USB-C:2つ(最大100W)、DC×1つ |
充電速度 |
ACコンセント:最速2.5時間(緊急充電モード) |
・Jackeryポータブル電源2000Plus|容量を2000Whから24Kwhまで拡張可能
「容量拡張」により、Jackeryポータブル電源で最大の容量を実現できる1台。通常2042Whの容量を、拡張バッテリーにより最大24,000Whにまで増やせます。
たとえば1,000Wのエアコンなら、約10時間も動作する圧倒的な容量です。「どのくらいの容量が必要かよくわからない」「使ってみて、容量が足りなかったらプラスしたい」と考える方におすすめします。
容量 |
2,042Wh(最大24Kwhまで拡張できる) |
定格出力 |
3,000W(瞬間最大6,000W)、2台並列接続の場合:定格出力4000W、瞬間最大出力8000W |
充放電サイクル数 |
4,000回充放電した後も出荷時70%の残量を維持できる。 |
サイズ&重さ |
約47.3×35.9×37.3 cm (約27.9 kg) |
出力ポート数 |
ACポート:5つ、USB-A:1つ(最大18W)、USB-C:2つ(最大100W)、DC×1つ |
充電速度 |
ACコンセント:2時間 |
・Jackeryポータブル電源2000Pro
「そこまでハイスペックはいらないから、少し安く2000Wクラスのポータブル電源を手に入れたい」という方におすすめの1台。旧モデルのため、最新機種「2000 New」と比べて定価ベースで数万円お安くなっています。とはいえ最短2.5時間で充電でき、容量・出力は新機種に劣らないためスペックは十分。コスパ重視の方はぜひご検討ください。
容量 |
2,160Wh |
定格出力 |
2,200W(瞬間最大4,400W) |
充放電サイクル数 |
1,000回充放電した後も出荷時80%の残量を維持できる。 |
サイズ&重さ |
約38.4×26.9×30.7 cm (約19.5 kg) |
出力ポート数 |
ACポート:3つ、USB-A:2つ(最大18W)、USB-C:2つ(最大100W)、DC×1つ |
充電速度 |
ACコンセント:2時間 |
5.長期停電も安心!2000Whポータブル電源ソーラーパネルセット製品4選
ポータブル電源2000Wは単体でも非常に便利なアイテム。しかし、災害対策やキャンプなどのアウトドアなどコンセントがないシーンでは、ソーラーパネルとセットで使うとより便利になります。
たとえば災害時には太陽光で何度もポータブル電源を充電して、停電が数日間続いても冷蔵庫や照明を動かし続けることが可能。連泊キャンプでも、昼間に充電しておけば快適な夜を過ごすことが可能です。
Jackeryのソーラーパネルは、折り畳みで持ち運びやすい圧倒的な「使いやすさ」を追求しつつ、屋根に取り付ける据付型ソーラーパネルと変わらない高性能(業界最高25%の変換効率)を維持しているのが魅力。ポータブル電源とのセットモデル「Jackery Solar Generator」ならお得に購入できるので、まずは製品詳細をチェックしてみてください。
●Jackery Solar Generator 2000 New ポータブル電源 セット
【購入者の本音】Jackery(ジャクリ)2000Newを徹底レビュー!口コミ評価&実力検証
●Jackery ポータブル電源 3000 New セット
●Jackery Solar Generator 2000 Plus ポータブル電源 セット
●Jackery Solar Generator 2000 Pro ポータブル電源 ソーラーパネル セット
Jackery(ジャクリ)ソーラーパネル200Wの口コミ評判!購入者が徹底レビュー【ベランダ発電】
6.ポータブル電源2000Whの選び方6選
ポータブル電源2000Wを選ぶ際には、容量や出力以外のポイントを必ずチェックしておきましょう。後悔しないよう、購入前に確認すべき6つのポイントを解説します。
●定格出力
定格出力(W)は必ず確認しましょう。「2000Wのポータブル電源」といっても、その「2000W」が容量(Wh)のことを示している場合があるためです。一般に容量に比例して出力は大きくなるものの、「容量は大きいけど出力が小さいポータブル電源」を買ってしまったら、使える家電が限られてしまいます。「出力」が2000W以上であることを確認してください。
また、2000Wクラスのポータブル電源でよく使う電子レンジなどパワーの強い家電は、瞬間的に大きな電力を必要とすることがあります。Jackeryのポータブル電源の場合、これに耐えられるよう定格出力の倍の「最大瞬間出力」を設定。パワー不足で家電が動かない心配はありません。
●充電速度
「台風が迫っているのに、なかなか充電が終わらない……」「夜、ポータブル電源の充電を忘れた!このあと、キャンプに持って行きたいのに……」こんなトラブルを防止するために、充電速度もしっかりと確認しましょう。AC電源(コンセント)で充電する場合、2000Wクラスのポータブル電源の一般的な充電速度は「2~8時間」ほどです。
ちなみに2000Wクラスのポータブル電源「Jackery ポータブル電源 2000 New」の場合は、AC電源から2時間で充電可能。バッテリーに負荷をかけるため常用は推奨しませんが、「緊急充電モード」を設定すればわずか1時間で充電が完了します。
●寿命
ポータブル電源は決して安い買い物ではないため、長く使えるかどうかがひとつの判断基準です。寿命はサイクル数(充放電の回数)で判断できます。一般的なリチウムイオン電池採用のポータブル電源の場合、サイクル数は500~2000回程度(1年~5年相当)です。
Jackeryの最新モデル「Newシリーズ」は、高性能なリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しており、4000サイクル以上の長寿命設計となっています。これは毎日充放電しても10年以上使える計算です。さらに業界トップクラスの5年保証を提供しているので、長期間にわたって安心してお使いいただけます。
●コンパクトさ
2000Wクラスのポータブル電源は、大容量のためどうしても一定の大きさと重量があります。しかし、実際の使用シーンを考えると、持ち運びやすさや保管のしやすさもポイントとなるでしょう。
Jackeryのポータブル電源は、同クラスの他社製品と比較して重量を30%以上軽量化しています。最新モデル「Jackery ポータブル電源 2000 New」では、2000Wクラスのポータブル電源では業界で初めて「CTB(セル・トゥ・ボディ)技術」を採用し、小型化と軽量化を同時に実現しました。片手で持ち上げられるハンドルもあるため、圧倒的な「コンパクトさと持ち運びやすさ」の1台となっています。
●自然放電
ポータブル電源は、使用していない間にも少しずつ電力が失われていく「自然放電」という現象があります。特に防災用として長期保管する場合、自然放電が少ないモデルを選びましょう。なお、自然放電率は月あたり数%〜15%程度とメーカーによって大きく異なります。
Jackeryのポータブル電源は独自の「低自然放電技術ソリューション」で、従来製品より自然放電率を150分の1程度まで下げることに成功しました。100%の電池残量の状態から1年放置しても、わずか5%程度しか残量が減少しません。「防災保管」においては最強のポータブル電源です。
●安全性
安価な粗悪品などは、動作試験を行っていなかったり、安全認証を取得していなかったりする場合があります。こうした製品は、発熱・発火などのリスクが高くたいへん危険です。一方で、安全性の高いポータブル電源は、以下のような要素を備えています。
・過充電・過放電・過電流などの保護機能
・バッテリーマネジメントシステム(BMS)
・安全基準への適合(PSEマークなど)
Jackeryのポータブル電源は、独自の温度制御システムと多層保護BMS(バッテリーマネジメントシステム)を搭載し、12の保護機能で安全性を確保しています。さらに、最新モデルには発火のリスクが少ないリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用することで、さらなる安全性を確保。安心してお使いいただけます。
7.2000Whクラスのポータブル電源の気になるところは?
①2000Whのポータブル電源は重たい
容量が大きくなればなるほど、ポータブル電源の重量は重くなります。
ただ、メーカーや機種にもよりますが、およそ20kg程度ですから持ち上げられないほどというわけではありません。たとえば、2リットルのペットボトルが10本分くらいが、20kg程度の重さとなります。
女性ひとりで持ち上げるのは大変かもしれませんが、成人男性であれば持ち上げて移動ができます。
関連人気記事:軽量で小型ポータブル電源おすすめ一覧
②本体価格がそこそこする
大容量のポータブル電源は、それだけ値段も高くなってしまいます。超小型200Wポータブル電源であれば、2万円前後で購入できますが、2000Wポータブル電源の価格は28万円ほどかかります。とはいえその分、1台でたくさんの容量が使えるため費用以上のメリットは感じられるはずです。
ご参考になる記事:ポータブル電源2000Whはどのくらい使える?10種類の家電で徹底検証!
まとめ
2000Wクラスのポータブル電源は、大きな出力と容量を持つ万能選手です。災害時には冷蔵庫、照明、スマホの充電といった必需品を動かせ、キャンプや車中泊では電子レンジやホットプレートで温かい食事も楽しめます。
ソーラーパネルと一緒に使えば、長引く停電時やアウトドアでも電気を作り続けられるのが魅力です。あなたの生活スタイルに合った製品を選んで、どこにいても必要な電力を確保できる安心を手に入れましょう。
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